保険 アリコ

moon in the noon

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見納め

あの地へ行くのはひさしぶり。

あの人が私に会いに来てくれて

それをたしかめるため車に飛び乗った。

 

彼と一緒に働いてた人へ電話をした。

みなこだけど

その人は私をおぼえていてくれた。

あのさ、あの人さ、、、

あぁ知らなかった?

亡くなった。

やっぱり。

私に会いに来たんだ。

亡くなったんだって思った。

今から行ってもいい?

待ってるからおいで

私は夜通し車を走らせた。

 

夜は白み始め

いつしかすっかり朝になった。

店へゆき、ふたりで話した。

あの人は先天性の糖尿病だったという。

当時、鳶の仕事をしていて

2階から落ちて死んだという。

あまりにあっけない死だった。

 

それと同時に

なんで私と一緒に

何度も何度も死のうとしたのか

やっとわかった。

 

彼は、自分の命が短いことを知っていた。

これは、よくある話。

当時は、彼は私を大好きだった。

そんな大好きな私と一緒に死ぬのなら

こわくないとでも思っていたのではないだろうか。

 

私も彼と別れてから

つらいことがあると

極端に言えば今でも

あの時、死んでいればよかったって思うときがある。

 

雪山、森の奥の誰もいない湖、ダム、崖

そしてふたりで住んでいた真新しいアパート。

私はなんどもなんども彼に一緒に死のうと言われた。

あまりに慣れ過ぎて、また?っていうほどだった。

 

その時、彼は結婚してたの?お子さんは?

それに対する答えはなかった。

言いたくないのか、まあ聞かなくてもいいことであろう。

 

その教えてくれた人にも

今回会えたらあってこようと思っていたのですが

連絡がとれません。

 

前回はトンボ帰りで帰ってきて

その街をみることもなかった。

今回は宿泊するので

ゆっくり見て

見納めとしようと思っています。

もう懐かしまない。

なぜなら

もうあまりにも時間が経っているのだから。

 

 

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